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QUAD 34と306について [AUDIO]

QUADの製品のなかで、34と306はちょっと変わった存在でした。

まず、プリアンプについて見てみましょう。
wikipediaのQUADに、各製品の生産時期とおおよその台数が掲載されています。

QUAD 33 - 1967 to 1982 - 120,000 units
QUAD 44 - 1979 to 1989 - 40,000 units
QUAD 34 - 1982 to 1995 - 41,000 units
QUAD 66 - 1989 to 1996 - 12,000 units

QUAD33と44は併売期間がありますが、基本的に置き換えになります。TILTフィルターの採用など、33から44への技術革新もありました。

44と66は89年に商品の切り替えをしています。44と66の最大の違いは66CONTROL PANELの導入で、本体から電源キー以外のボタンを廃した思い切ったデザインと使い勝手の変更を行っています。

34は44と66という2つのプリアンプの下位モデルとして存在していました。デザインは44に近いですが、機能が簡素化されている分、見た目もシンプルになっています。

パワーアンプの306は606と同時期の1986年にデビューしています。606が405の100W+100Wから180W+180Wにパワーアップしたのに対し、50W+50Wと控えめな出力となっています。

というわけで、34+306の組み合わせは、当時のQUADの入門機的な位置づけとなり、それまで、製品ラインナップに上下をつくらなかったQUADでは珍しい位置づけとなりました。おそらく、オーディオ趣味の広がりにともない、QUADとしても製品ラインナップの拡充が必要だったのではないでしょうか?下位モデルといっても34はTILT機能を採用し、306の出力50Wもホームユースでは比較的充分なもので、QUAD独自のカレントダンピング回路も採用されています。

初期型の34、306は入出力端子がDIN規格を採用していますが、後期型はRCAに変更されています。これは44と405の関係に似ていますね。34の初期型は、44の初期型同様、カラフルなスイッチを使っていました。後期型の34は色がグレイになり、34GZという型番で呼ばれることもあるようです。

私にとって、このシリーズが思い出深いのは、友人が不要の34GZを安価に譲ってくれたのが、306購入のきっかけとなり(すでに66と606は使っていました)、他のQUAD製品をコレクションする最初の一歩となったこと。(つまり34を入手していなかったら、アンプを何十台も所有することはなかったのかも?)34と44の聴き比べがプリアンプの音質の違いを実感する最初の有意義な経験だった事です。

我が家の34+306は他のアンプとの組み合わせはせず、集成材で自作した小型のラックに入れて、使っています。結構かわいいでしょう?

DSC02213.JPG


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タグ:Quad
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JUNKO

全くマニアックな話ばかりですね。
by JUNKO (2011-09-19 19:29) 

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