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DIN ←→ RCA 変換アダプター for QUAD / NAIM [AV FAQ]

古いQUADやNAIMのアンプは入出力端子にDIN規格を採用しているため、一般的な市販のオーディオケーブルを使うためには、RCAピンからDINへの変換が必要になります。例えばNAIMのNAIT2や、QUADの33や303、44や405の初期型はDIN端子を採用した世代のオーディオアンプです。 ちょっとした工夫でDINとRCAの変換アダプターが出来るのでご紹介しましょう。アンプ本体側のプラグの付け替えは、外観を損なうので私は好きではありません。そんな事をするのならば、良質なオーディオケーブルを使ったDINケーブルを用意するべきで、そちらのほうが手間がかかりません。 材料は DINプラグ x 2 音声用延長ケーブル(片方がRCAピン、一方がRCAジャックのものが無駄がない) 最近DINプラグは見つけにくいですが、私は秋葉原のガード下パーツショップで発見しました。一個200円程度です。QUADの場合、プリ~パワーアンプ間は4PのDIN。プリアンプへの入力は5PのDINとなります。 音声延長ケーブルを切って、RCAジャック側をDINプラグに半田付けすれば、写真のように、RCAケーブルをDINに変換するアダプターになります。もう一方は、DIN~RCAの接続ケーブルになります。

 

自作のRCA~DIN変換ケーブル

 

 

DINのピンの何処に接続すればよいかについては、アンプのマニュアルなどに記載があるでしょう。機種依存で違いがあるかもしれないので、実機にあわせてください。QUADの33プリの場合、端子盤に記載されていました。さすがユーザーフレンドリーなQUADです。

QUAD33のDIN端子
QUAD33のDIN端子
これはソニーの安価なケーブルを使いました。DINコネクターが太いケーブルと相性が悪いこともあり、変換アダプターとしては充分だと思います。
ソニー ピンプラグ(×2)⇔ピンジャック(×2)1.5m RK-C111

ソニー ピンプラグ(×2)⇔ピンジャック(×2)1.5m RK-C111

  • 出版社/メーカー: ソニー
  • メディア:
オーディオテクニカの中級クラスのケーブルは、ちょっと太いので、DINコネクターに半田付けするには、ちょっとしたコツが必要でした。中・上級者向きです。
audio-technica GOLDLINK Fine ピン×2-ピン×2(メス)1.5m AT573A/1.5

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  • 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
  • メディア: エレクトロニクス

  • DSC04819.JPG
 
本Blogを経由して、上記の様なケーブルの制作の依頼を受けたこともあるのですが、当方、オーディオの業者ではないので、そういったことはお断りしています。とはいえ、はんだ付け一つとっても、やったことのない人に取ったは敷居の高い作業ではあります。
 
私自身が使用したわけではないので、品質については保証出来かねますが、Amazonで下記の様なQUAD, NAIM対応を謳うケーブルを見つけたので、ご紹介します。

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タグ:DIN Quad

左右のスピーカーケーブルの長さは揃えるべき? [AV FAQ]

私のオーディオルームは長辺方向にスピーカーを設置し、センターをTVやスクリーン設置場所とするために、センターラックにできず、短辺側にオーディオラックを設置しています。

結果として、スピーカーケーブルは片チャンネル最低5mは必要。2ch分で10m、高級スピーカーケーブルを使うと、大変な出費となってしまいます。

スピーカーの片チャンネルはラックと近いので、2mもあれは充分なはず。左右のスピーカーケーブルの長さを揃えることを放棄すれば、3m分のコストを節約できます。おそらく、同じような環境の方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

スピーカーケーブル3mと5mの音質差を聞き分けられるか?と言われると、実験したことがないから判りませんが、正直言って自信はありません。長めのケーブルをぐるぐる巻いて設置したりすると、そちらのほうが電気的に影響が大きいはず。

それに、左右の壁の状態(吸音か反射か?とか)のバラツキ方が数mのケーブルの差より音質に対する影響は大きいかも?

オーディオ装置の音の違いは、部屋の音響を含めたトータルのバランスの結果なのです。

というわけで、色々な条件を考えると、左右のスピーカーの長さを揃える事にコダワルこともないのでは?とは思います。


でも、私は左右の長さを揃えてます。

なんとなく、揃えていないことの悪影響があるのでは?と、気になりそうだし、長さ不揃いのケーブルは、機材更新で不要になっても、中古等で非常に売りにくいでしょうから。

まあ、結論はないのですが(笑


# 最近、更新が滞っていたので、独り言です。

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スピーカーケーブルにバナナプラグを取り付ける。 [AV FAQ]

スピーカーケーブルの末端を処理してみましょう。

今回はオークションで入手した中古のS/A Labのハイエンドホース3.5にバナナプラグを取り付けます。

私が入手したものは、工業用のY型端子で処理されていましたが、簡易的な圧着工具を使ったようで、写真の様に、良い末端処理とは言えませんでした。(Y型端子の処理は、てこの原理を利用したしっかりした圧着工具を使用しましょう。)また、銅線部分がむき出しだったため、酸化している部分があるのと、銅線にストレスが掛り、痛んでいました。


端子と被服の間の銅線がむき出しになっている僅かな部分は、柔らかく、銅線に機械的なストレスが集中するのは長期安定使用のためには注意すべき点。これは自分で昔処理して絶縁キャップを取り付けたケーブルでも感じました。

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まずは、古い端子をニッパで切り取り、ワイヤーストリッパーで絶縁被覆を1cm程度取り除きます。中から出てきた銅線の表面は非常に綺麗だったので、このケーブルは問題なく使えそうです。

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このケーブルはシングルワイヤ接続用のケーブルにするので、4本の導線を対角線上に2本ずつ撚り合わせて
まとめます。こうしたほうが、ケーブルの柔軟性が良くなります。今回使用するバナナプラグは半田付けタイプのものなので、軽く予備半田をしてまとめておきましょう。(写真に撮り忘れましたが、予備ハンダをした後、先端部分はニッパーで切り取っています。)

ネジ止めタイプのバナナプラグを使うときは、半田は使わないか、ネジの当たらない場所に使いましょう。接点にスクアランオイル等のオーディオ用の接点改善に使えるオイルを塗っておくと、酸化防止に役立ちますが、圧着やハンダ付けには、長期安定性で劣ります。

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バナナプラグを半田付けします。このバナナプラグは測定器用のコネクタを生産しているメーカーのもので、接触面積も広く強力に接触する、高品質&高性能のものです。(最近は、多くのメーカーが構造を真似していますが、これがオリジナルです)

誤解している人が多いですが、半田は2種類の金属間で合金を作って結合する技術です。半田を接着剤代わりに使うわけではありません。結合面を出来るだけ接触させて、適切な量の半田を流し込みます。コツは、導体とバナナプラグ両方を加熱して、半田が綺麗に流れるようにする事です。

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半田付けが終わったら、ケーブルと半田を纏めて熱収縮チューブで締めます。私は住友電工のスミチューブを愛用しています。これで、撚り合わせたケーブルがばらける事も無くなりますし、剥き出しになった銅線の部分も適切に保護されて、長期的に安定して使えるようになります。

収縮前はこんな感じ。ケーブルの太さに合わせた熱収縮チューブの選択が必要です。今回は6mmのスミチューブを使っています。

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熱収縮チューブはドライヤーの熱程度では収縮しません。100度の温度が必要です。ライターの遠火で加熱する人も居ますが、危険なので、ヒートガンの使用を推奨します。ヒートガンを近づけすぎると、ケーブルによっては絶縁被覆が熱で痛んでしまうことがあるので要注意。

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これで完成。見た目も市販品と同等に綺麗に出来ました。

作業時間はスピーカーケーブル2本(末端8箇所)で1時間弱程度でしょうか?結構手間なので、バルクのスピーカーケーブルと、端子付きで販売されているスピーカーケーブルの価格差も、ある程度納得できます。



 

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AV機器の電源の極性管理は音質改善の基本のひとつ。 [AV FAQ]

オーディオ仲間(といっても、会社の上司筋ですが^^;)が嬉しそうに報告してくれた話。

休日に2時間くらいかけて、全てのオーディオ機器の極性を確認して、極性が間違っていたものは修正したそうです。それまで、人の声に不自然さを感じていたというのが、大幅に改善されたとの事。やはりオーディオ機器の電源管理は大切です。

なにより、時間はトモカク、検電ドライバーを買っても安いもので、お金は殆どかからないのですから、怪しげな音質改善アクセサリに投資するより先に、こういう基本に立ち返った作業は重要です。

とくに、最近のAV機器は、眼鏡型コネクタのものが増えてきて、極性管理が困難。テスターを使った極性チェックも必要。テスターを使う場合は、接続ケーブルなど、他の機器のアースと接続されているケーブルは抜くのが基本ですよ!

過去記事より。

電源の重要性について 主に、電源のわけかたや、極性管理について。

電源の重要性について 2 主に、ノイズフィルター関係について


先日、非オーディオマニアのジャズ演奏家に、"電源コンセントによる音の違い”を実感してもらって、ちょっと嬉しかったのは、あまりオーディオアクセサリに熱心になりすぎるのに反対(というか、人には勧めない主義)の私としては、二律背反だけれども、ちょっと嬉しかったのは内緒です(笑


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ネオンランプが点灯したほうの差込口がホット側です!

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スピーカーのバイワイヤリング接続とバイアンプ接続 [AV FAQ]

スピーカーとアンプの接続方法として、バイワイヤリング接続について説明します。また、アンプを複数台使用したバイアンプ接続についても後述します。

バイワイヤリング対応のスピーカーは、例えば2WAYスピーカーの場合、ウーファー用とツィーター用のスピーカー端子があり、それぞれ独立したスピーカーケーブルの接続が可能になっているものです。スピーカー端子が1組しかないスピーカーでは、バイワイヤリング接続は出来ません。

3WAY以上のスピーカーでは、ツィータ、ミッドレンジ(スコーカー)、ウーファーそれぞれにスピーカー端子が用意されていて、トライワイヤリング可能なもの、ツィータとミッドレンジが1セットになっていて、バイワイヤリング対応のものなど、いくつかバリエーションがありますが、ここでは、簡単のため、バイワイヤリング対応の2WAYスピーカーのみについて考えます。

通常は、ウーファー用端子、ツィータ用端子は、バスバー等と呼ばれる金属板(もしくは金属棒)で接続されているので、アンプとの接続はツィータ側のみ、もしくはウーファー側のみの1系統のスピーカー端子を使い、もう1系統のスピーカー端子には何も接続する必要がありません。

是非、こちらのエントリーも参照してください。個人的にはケーブル屋さんの言うなりになる前に、やるべきことがあると考えています。 スピーカーの通常接続とバイワイヤリング接続の音の違い

下の図がバスバーを使用したシングルワイヤリングによる通常接続の例です。この図ではウーファー側にケーブルを接続していますが、ツィータ側に接続、+をツィータ側、-をウーファー側(または、その逆)などで微妙に音質が変わります。興味のある人は実験してみてください。

バイワイヤリングをせずに、この、バスバーを良質なジャンパー線に変更して音質を改善するというアプローチがあります。手っ取り早く実験するには、今使っているスピーカーケーブルの被服を長めに剥いて、スピーカーケーブルをバスバーの代わりに使う方法もあります。

バイワイヤリング接続をする場合、必ず、バスバーを取り外します。なくさないように、大切に保存しておきましょう。

片チャンネルあたり、2本のスピーカーケーブルを使用した場合の接続方法を紹介しましょう。このとき、2本のスピーカーケーブルは音の統一性を図る為、同一のものを使うことをお勧めします。それぞれの帯域に適したスピーカーケーブルを選択するという考え方もありますが、音色の統一が困難になり、悪影響のでる可能性もあります。

2組のスピーカーケーブルを、アンプのスピーカー端子に接続します。ケーブルの端末処理は自由ですが、端子からはみ出た導線がショートの原因にならないように注意してください。

アンプについては、特にバイワイヤリング対応のために必要な項目は有りません。太目のスピーカーケーブルを使った場合、端子に入りきらないことがあるかもしれません。そういう場合は、バナナプラグやYラグで綺麗に端末処理をしてください。端子からはみ出たケーブルが原因で機器の故障や火災が発生する危険性があります。

スピーカーケーブルのYラグ処理についての説明はこちら

バイワイヤリング接続図

1本のスピーカーケーブルの中に4本の導線が入っているスタガット線やKIMBER CABLEのように複数の導線を持つスピーカーケーブルの場合、1本のケーブルでバイワイヤリング接続が出来ます。とにかく、アンプ側からツィータ用、ウーファー用のケーブルが分かれているのが重要です。また、最近では、バイワイヤリング接続用に用意された端末処理済の完成品のスピーカーケーブルも用意されていますから、そういったものを使用しても良いでしょう。

バイワイヤリング接続図その2

スタガット線を使う場合、バイワイヤリングで使用するときは、アンプ側の芯線を、対角線上のケーブルを撚り合わせて、スピーカー側の芯線は、ツィータ側、ウーファー側別々に接続します。

下記は、実際に、4芯のスタガット線を使って製作したバイワイヤリング接続用のスピーカーケーブルです。バナナプラグ側がアンプ接続用で、スペードラグ側がスピーカーに接続用です。昔、評価が高く、ステレオ誌のレファレンスケーブルとしても使用されていた日立のLC-OFCのケーブルです。再評価したところ、なかなか良好でした。

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日本のモガミ電線のプロ用スピーカーケーブルです。12AWG(およそ、2.5平方mm2)と、充分な太さの導体が4本あるので、バイワイヤリング接続用に最適なケーブルの一つ。このスピーカーケーブルは使ったことはないのですが、モガミ電線は高品質な銅線を使い、癖のない音質が特徴です。 
 
 
 
 
 
 
 
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バイワイヤリング対応のスピーカーは、パワーアンプを増設することによって、より音質向上効果の大きなバイアンプ駆動に拡張することもできます。

バイアンプ接続図

バイアンプ接続は、ツィータとウーファーを、それぞれ別のアンプで駆動します。
マルチアンプ駆動が、チャンネルデバイダーを使用し、スピーカーのネットワークをパスするのに対し、バイアンプ接続はチャンネルデバイダーを使用せず、スピーカーのネットワークを使用するため、チャレンジの敷居は低くなります。

とはいえ、何らかの方法で、2台のアンプのボリューム位置をそろえる必要があるのが、最大の難所でしょう。

上記の例では、上のアンプのPRE OUT出力から下のアンプに音声信号を入力する事により、2台4チャンネル分のアンプを用意しましたが、2台のアンプのゲインが一致しないと、ツィータとウーファーの音量が揃いません。

一番一般的なものは、プリアンプを利用し、同一のパワーアンプを2台準備することでしょう。




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