QUAD ESL63の中古品について [AUDIO]
QUAD ESL63は高額なスピーカーですが、経年変化でノイズが発生するようになったものが多く、中古が安価で売買されています。まあ、私もそれでリアスピーカーもESL63proで統一できたのですが。
ESL63の機械的な故障には幾つかのパターンがあります。
エレメントの構造部と電極部を結合する接着剤の劣化・剥離により振動板のフィルムが電極に接触し、放電でフィルムに穴が開くパターン。
エレメント固定用のウレタンが劣化し、エレメントの内部にゴミとして入ってしまって、それが原因で放電が起きるパターン。
ESL63が1983年に発売になり、1998年くらいまでハーマンが輸入していましたから、新しいものでも12年、古いものだと、30年近く経過しているのですから、接着剤やウレタンの劣化も当然といえるでしょう。
経年変化とは違いますが、保護回路で保護しきれなかった過大入力のため、振動板が電極に接触してしまい、放電するパターンなど。
私が自分のESL63の修理をした時も、特に接着剤の劣化が生じている時は、故障していないエレメントも接着剤の剥離が始まっていて、時限爆弾を抱えている状態でした。経年変化は同時にすすむので当然といえば当然ですね。
というわけで、故障したエレメントを交換しただけのESL63は他のエレメントにも同等の時限爆弾を抱えていて、メーカー修理には云十万円のコストがかかります^^;
判ってる人が、覚悟の上で買うのは良いのですが、販売店の現状品販売(無保証)で、十万円単位の値段が付いているものはやめたほうが安全じゃないかとは思います。
海外のサイトなどを見れば、ESLのDIY修理情報は得られますが、少なくともエッジ張替えなどよりははるかに大変で、6000Vのバイアス電圧を扱うESLなのですから、その手の作業に自信が無い人が出来る作業では有りません。私も慣れるまでは、修理完了後2週間でノイズを発生するエレメントを量産しました(笑
↑
こんな事情もあって、私がネット上でESL63のDIY修理についてサポートすることはありません。
P.S.
最近、古いオーディオ仲間の友人HがESL仲間に入りました。彼は日本を代表するオーディオエンジニアなので、本業以外の部分で是非研究してもらい、私に技術的フィードバックが入ってくるのを楽しみにしています。と 、プレッシャーを掛けておこう。(ここを読むかどうかは知らないけど。
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ESL63の機械的な故障には幾つかのパターンがあります。
エレメントの構造部と電極部を結合する接着剤の劣化・剥離により振動板のフィルムが電極に接触し、放電でフィルムに穴が開くパターン。
エレメント固定用のウレタンが劣化し、エレメントの内部にゴミとして入ってしまって、それが原因で放電が起きるパターン。
ESL63が1983年に発売になり、1998年くらいまでハーマンが輸入していましたから、新しいものでも12年、古いものだと、30年近く経過しているのですから、接着剤やウレタンの劣化も当然といえるでしょう。
経年変化とは違いますが、保護回路で保護しきれなかった過大入力のため、振動板が電極に接触してしまい、放電するパターンなど。
私が自分のESL63の修理をした時も、特に接着剤の劣化が生じている時は、故障していないエレメントも接着剤の剥離が始まっていて、時限爆弾を抱えている状態でした。経年変化は同時にすすむので当然といえば当然ですね。
というわけで、故障したエレメントを交換しただけのESL63は他のエレメントにも同等の時限爆弾を抱えていて、メーカー修理には云十万円のコストがかかります^^;
判ってる人が、覚悟の上で買うのは良いのですが、販売店の現状品販売(無保証)で、十万円単位の値段が付いているものはやめたほうが安全じゃないかとは思います。
海外のサイトなどを見れば、ESLのDIY修理情報は得られますが、少なくともエッジ張替えなどよりははるかに大変で、6000Vのバイアス電圧を扱うESLなのですから、その手の作業に自信が無い人が出来る作業では有りません。私も慣れるまでは、修理完了後2週間でノイズを発生するエレメントを量産しました(笑
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こんな事情もあって、私がネット上でESL63のDIY修理についてサポートすることはありません。
P.S.
最近、古いオーディオ仲間の友人HがESL仲間に入りました。彼は日本を代表するオーディオエンジニアなので、本業以外の部分で是非研究してもらい、私に技術的フィードバックが入ってくるのを楽しみにしています。と 、プレッシャーを掛けておこう。(ここを読むかどうかは知らないけど。
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