PS3とTA-DA3400ESで、HDMIケーブルの音質比較：螺旋館Blog @ So-net：So-netブログ

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PS3とTA-DA3400ESで、HDMIケーブルの音質比較　[AUDIO] [編集]

以前からやろうと思っていたHDMIケーブルの音質比較です。プレーヤーはPlaystation3を使いました。

メインシステムでテストするのは、大変なので、リビングのサブシステムで簡単なチェックです。

使用機器は以下のとおり

PLAYER　SONY PS3（初期型 60GB）
AV AMP　SONY TA-DA3400ES
SPEAKER　PMC TB-1　バイアンプ接続

使用したHDMIケーブルは

FOXCONN　（ソニーのIPTVチューナーの付属品）
SONY　DLC-HD10HF
AudioQuest HDMI-X

左からAudioquest, SONY, FOXCONNです。

FOXCONNは台湾企業、大手のODMメーカーでコンピュータやAV機器の製造をしているメーカーです。ELECOMやPLANEX等のPC機器メーカーから出ているHDMIケーブル相当の品質と考えてよいと思います。SONYのDLC-HD10HFはフラットタイプのHDMIケーブルで、比較的安価ですが作りがよく評判が良いですね。最後のオーディオクエストは、この中では一番高価ですが、同社製品としては中級機でフェライトコアが内蔵されています。

通常はHDMI-Xを使用している環境です。CDの信号はPS3側でアップサンプリングしてAVアンプと接続しています。

FOXCONNだと、もわっとした印象の音になりました。いつもよりボリュームを上げないと、微妙な不満足感が出てきました。オーディオ用途のものではないので贅沢はいえませんが、これでは音楽鑑賞用に使う気にはなりません。
次にSONY。FOXCONと比べると、コネクタのかみ合わせが非常に良いと感じます。同一メーカー同士の接続とはいえ、コネクタの精度が良いのでしょう。FOXCONと比べると、音の粒立ちや解像度感がずいぶん違って聴こえます。全体的にクリアな音で見通しが良く、好印象。これなら音楽用に充分使えます。
最後にAudioQuest。音の表現が中域重視となりしっかりした音になります。普段聞いている音だからかもしれませんが、音楽的まとまりの良い音に感じます。一方、SONYのフラットケーブルで感じられたような、解像度感は後退し、雰囲気重視といったところでしょうか？

SONYとAudioQuestは好みの差といえると思いますが、どちらもFOXCONNと比べると明らかな音質差がありました。（勿論、価格も随分異なります）

CDトランスポートとDACを接続する、SPDI/Fのデジタルケーブルの差と比べると小さいと感じますが、今回は高級HDMIケーブルはテストしていないので、Wireworld等の高級ケーブルを交えてテストしたら、どういう印象が出るかは、わかりませんね。

HDMIケーブルとSPDI/Fケーブルではデータの伝送方法が大きく違う（HDMIケーブルの伝送方法は、USBなどのPC用のケーブルのデータ伝送に近いイメージです）ので、HDMIの規格が発表された当初はケーブルによる音質差は生じないものと考えていましたが、実際には、HDMIケーブルによって、画質・音質に違いが出てきます。

もともと音声専用ではないHDMIに音声を乗せているので、送り出し側の内部変換時のロス、SPDI/Fより遥かに高周波を扱い、しかも可変ビットレートなので、輻射ノイズ対策が難しい。など、いろいろな原因が考えられるでしょう。機器側の対策も現在進行形で進んでいます。

テスト結果としては、ソニーのHDMIケーブルのCPの高さが印象的でした。（今まで、何本も購入しているのでうれしい^^；

ソニーからは、HDMI1.4対応の新機種DLC-HE10HFが発売予定なので、今から買うのであれば、新機種が良いでしょう。オーディオクエストのHDMIケーブルについては、上位モデルについて模造品騒動があったので、オークションや中古品の入手は気をつけてください。