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EAR試聴会@CAVIN大阪屋 [AUDIO]

札幌の老舗オーディオ店 CAVIN大阪屋でEsoteric Audio Reserch主催の試聴会が開催されました。香港のオーディオショウを終えた、 Tim de Paravicini氏とヨシノトレーディング社長の奥様も来札されてのイベントです。

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本日の試聴機は上から、
ヨシノトレーディング扱いのNottingham Spacedeck
プリアンプに868PL
CD PLAYER Acute 3 CD
パワーアンプとしてV12(Integrated AmpをPower Ampとして使用)

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スピーカーは、Timさんお気に入りで海外のショーでも使用しており、日本向けにヨシノトレーディングでも扱うことになったというDiapason Asteraという構成でした。(Diapason、数年前に何処かの代理店が扱ってましたよね?)

試聴は、QUEENのBESTアルバムのCDでスタート。リマスタリング作業には、Tim氏作成の機材が多く使われているそうです。


グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2011/01/12
  • メディア: CD



グレイテスト・ヒッツ 2

グレイテスト・ヒッツ 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2011/01/12
  • メディア: CD



自社製のCD PLAYERを持ち込んでいるにもかかわらず、音源は1:2くらいの割合で、アナログ主体。

自分のメモが不十分なのですが、Holly ColeのThe Tennessee Waltz まではCDで、チック・コリア、ライ・クーダーからはアナログ。Mobile Fidelityのアナログ盤、最近はハーフスピードマスタリングという技術を採用していて、ここにもTimさんの技術が導入されているのだそうです。

私自身、EAR859とEAR534というEAR社の2種類のアンプを使用しているので、EAR SOUNDが、いわゆる真空管的なWarmな音色や高域の伸びの美しさと、良く出来た半導体方式のアンプと同等以上のアタック音等を正確に再現する反応の良さを併せ持っていることは充分に承知していますが、今回のイベントでもその良さが、しっかり出ていたと思います。逆に、よくある真空管アンプの音を好む人にとっては、違和感を感じる様な音だったかもしれません?

今回のイベントでスピーカーを駆動していたEAR V12は、Timさんが乗っているジャガーのスポーツカーのV12エンジンをイメージしているそう。EL84(6BQ5)をトリプル・プッシュプルで使用し、50W/CHの出力を持つハイパワーアンプです。入手しやすい真空管を使用するのは、EARの製品の基本方針だそうです。(でも左右12本の出力管の交換は、あまり考えたくないなぁ。いや、私のEAR 534もEL34が8本あるので大差ないけど^^;)

Tim氏自身が制作に関わっていたり、EARの機材が多様されている音源主体ということもあり、相性は抜群、音は超ハイファイ。三次元的に展開する広い音場。何度もドキッとさせられるような、生々しく臨場感の有る楽器の音、声に、私は何度もニヤけてしまいました(笑

音楽の質が高いのも勿論ですが、そこに音の良さが加わると、本当に楽しい。

試聴に使われていたDiapasonのスピーカーも非常に優れたものと思いました。WALNUTの集成材で作られた美しいキャビネットに、SEAS(TWはSCANSPEAKS?)の高級ユニットを搭載していて、専用のスタンド込みで約100万円という価格は、かなり良心的なものだと思います。同じイタリア製のSonus Faberのスピーカーを連想させられますが、私の所有するminimaやElecta Amatorより、若干ハイファイよりのバランス。ツィータの質もかなり良いものだと思いますが、上記で述べたような、EARの高域の美しさと、良くマッチしているように思いました。

札幌にしては暑い日でしたが、音楽再生時にはすかさずエアコンをOFFにする大阪屋さんのスタッフも素晴らしい気遣いでした。有難うございます^^;

Timさんは、自宅ではEAR 509を使用しているそうです。スピーカーは、以前、雑誌記事で見かけた、BANDORの50mmフルレンジを使ったトーンゾイレタイプのスピーカー。常に改良中であったり、プロトタイプを使っているので、フロントパネルも無いアンプが有る。とは、奥様の弁^^;

EAR859で使用されている真空管EL519は、最近は入手が困難になっていて、純正修理はEL309という真空管を使っているそうなのですが、それについて質問したところ、プレート構造は同一で端子部分のみ違う。音質は同じで、5年以上使える品質についても問題なしとのこと。現在使用しているEL519が真空管が寿命を迎えたときは、安心して修理(真空管ソケット部分の基板をアセンブリ交換剃る必要があります)をお願いできそうです。

過ごしやすい札幌の気候、大通公園のビアガーデン等、札幌を気に入ってくれたそうなので、定期的に札幌でイベントを開いてくれたら嬉しいですね。

パラビチーニさんと話をして判ったのは、本当に音楽とオーディオが大好きな方。それだけでなく、車や飛行機等、他の趣味も多彩で幅が広い。自身が音楽制作の現場に関わっているだけでなく、超一流の音楽関係者と付き合っているから、多彩な音楽経験もおもちの筈。そういったものが積み重なって、EARのSOUNDが出来ているのだろうな。と、思いました。

10月の東京でのハイエンド・オーディオショウでは、テープ音源を含めた、複数の音源の聴き比べを企画中で、DENONのテープデッキの改造も進行中とのこと。こちらも期待できそうです。

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