SSブログ

洒落たデザインの小型真空管アンプ Carot One ERNESTOLO ERNESTOLO [AUDIO]

オーディオ誌等で見て、ずっと気になっていた小型真空管アンプを視聴しました。Carot One ERNESTOLO ERNESTOLO。Carot OneはイタリアのOpenItem社のブランドだそうです。明るいオレンジ色の筐体は日本人からは出ないセンスですね。

接続されていたのは、小型のフルレンジスピーカー。もうちょっと本格的なスピーカーで聞いてみたかったですが、少なくとも、フルレンジスピーカーとの組み合わせでは、低音が出ないけど(多分、アンプではなく、スピーカーの限界)、反応が良く、音にも適当な艶があって、好印象を受けました。

真空管アンプというと、出力段に真空管を使ったアンプを想像する人が多いと思いますが、このアンプの出力段はICアンプです。最近、ステレオ誌の付録でLUXMANのICアンプが、価格を超えた音質で評判になりましたが、LUXMAN流にICアンプの前段にOPアンプのバッファ回路を組み込む音作りがされていました。

このアンプも同じようなものです。ICアンプの前段に真空管のバッファアンプを組み込み、それで音作りをしているのです。この構成も真空管アンプと言って良いでしょう。

出力段に真空管を用いた一般的な真空管アンプは、高価な出力トランスを使う必要があり、どうしても安く出来ません。最低でも10万円スタートだろうと思います。(極端に安い真空管アンプは、音質も期待できません。)

一方、スピーカーに対する駆動力はしっかりしても、音に艶が無いとか、音楽性が無いとか、そういう評価を受ける事の多いICアンプに、真空管によるバッファ回路を通し、真空管の 良い意味での味のある音 を付け加える事は、非常に効果的な設計方法だと思います。

出力段に真空管を組み込んだDAコンバータやCDプレーヤーなどもありましたね。

さてのこのアンプですが、6x6x10cm程度の超小型。置き場所に困る事はないでしょう。電源部分はノートPCなどに使われるのと同じくらいの大きさのACアダプタが用意されています。出力はインピーダンス8Ωのスピーカーに対し6W。4Ωに対し15W確保されています。

6Wというのは、結構立派な出力で、最近の一般的なスピーカーのインピーダンスを6~8Ω、能率を86~90dB/Wm程度と考えると、10畳ちょっとくらいの部屋で、あまり大きくない(隣の部屋や隣家に迷惑をかけない程度で)鳴らすには、なんとか実用になりそうです。勿論、能率が高めのスピーカーであれば余裕は大きくなりますし、デスクトップでPCの音声用等、スピーカーとの距離が短い使用であれば、充分なパワーがあります。

電気屋のうるさい店頭では充分な実力を発揮できないかもしれませんが、実際の家庭の環境では、それほど大きな出力は使っていないのです。一般的な小型2WAYスピーカーであれば、充分組み合わせて楽しめそうです。今日の視聴は小型フルレンジスピーカーでしたが、機会があれば、QUADやALR JORDANあたりの小型2WAYスピーカーとの組み合わせで聴いてみたいです。


Carot One プリメインアンプ ERNESTOLO

Carot One プリメインアンプ ERNESTOLO

  • 出版社/メーカー: Carot One
  • メディア:






スポンサーリンク
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。