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ビンテージフルレンジスピーカーで遊ぶ。 [AUDIO]

下記のグラフは、1950年代のアメリカ STEPHENS社のTRU-SONIC P112という12インチ(30cm)フルレンジスピーカーを、同時代のRJ型バスレフに入れたた時の周波数特性です。

USB DAC経由でピンクノイズを再生し、スマートフォンのアプリで簡易測定したもので、正確性には疑問がありますが、おおまかな特性は判ります。(私のXPERIA GXのマイクは、一応20kHz付近まで反応するようです)

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箱の相性は良くて、この時代のスピーカーとしては、充分な低音が出ているように思います。高域は6kHz程度から急降下です。勿論、この時代のスピーカーも、フルレンジと入っても、30cm一発で使用することを推奨しているわけではなく、最初は30cm一発でも、後にツィータを増設することを推奨していました。

例えば、JBLのD123やD131のような、同時代の30cmフルレンジユニットも、周波数特性は似たようなものだと思います。ちなみに、JBLの創立者のJames B Lansing氏と、Stepehens氏は、同じ会社(Lansing Mfgと、ALTEC Lansing社)で、一緒に仕事をしていた関係です。

さて、TRU-SONICブランドのツィータには、その名も5KTという5kHzクロスのホーンツィータがありますので、このP112とも、5kHzで繋がるツィータを組み合わせてやればよさそうです。

恐らく、多くのビンテージ12インチスピーカーも似たような状況。現在の設計のドームツィータで5kHzクロスは困難なので、ミッドレンジを組み合わせるか、同時代のコーンツィータや、下まで伸びているホーンツィータを使うのがよさそうです。

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中央に独特な形状の音響イコライザーを搭載しているのが、P112の特徴。1956年のカタログでは112FRにモデルチェンジしていました。その後、イコライザーを搭載しない、120FRにモデルチェンジします。
 
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音響イコライザーのアップ。カッコ良いでしょう?
この時代のスピーカーユニットは、取り外しできないネットの奥に隠れてしまうのが殆どなのですけどね。
 

 


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