QUAD ESL63の球面波の秘密 [AUDIO]
1955年発表、1957年に販売を開始したQUAD ESLに対する、ESL63の最大の改善点が、音の出し方が平面波から球面波に改善されたことです。ESL63は1981年、ESL63proは1986年に販売開始されており、63の数字は1963年に開発に着手した事を示しています。
自然界の音の出方を想像すると、平面波より球面波のほうが自然であることが想像できますね。BOSEが1/8球のキャビネットに無数のフルレンジスピーカーを取り付けて、呼吸球(球面波を発生させる発音体)の試作機を作ったように、球面波の発生には、色々なアプローチがあります。しかし、立体的な発音構造は複雑でコストもかさみ、商業製品としては困難です。
QUADの創立者にしてESLの開発者であるピーター・ウォーカーは同心円状のエレメント構造とディレイ回路を組み合わせることにより、擬似的な球面波を発生させることに成功しました。
これが、球面波を発生させるエレメントの電極配置です。
QUAD ESL63のエレメント4枚のうち2枚のミッドハイ用は、このような構造になっています。中央部分から外側に向けて、ディレイ回路とハイカットフィルターを組み合わせて音を出します。残り2枚のエレメントは平面タイプでウーファーとなっています。
後継モデルの988、989や2805, 2905も同一の構造を用いており、ESL63において、設計思想が完成していたことを物語っています。
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自然界の音の出方を想像すると、平面波より球面波のほうが自然であることが想像できますね。BOSEが1/8球のキャビネットに無数のフルレンジスピーカーを取り付けて、呼吸球(球面波を発生させる発音体)の試作機を作ったように、球面波の発生には、色々なアプローチがあります。しかし、立体的な発音構造は複雑でコストもかさみ、商業製品としては困難です。
QUADの創立者にしてESLの開発者であるピーター・ウォーカーは同心円状のエレメント構造とディレイ回路を組み合わせることにより、擬似的な球面波を発生させることに成功しました。
これが、球面波を発生させるエレメントの電極配置です。
QUAD ESL63のエレメント4枚のうち2枚のミッドハイ用は、このような構造になっています。中央部分から外側に向けて、ディレイ回路とハイカットフィルターを組み合わせて音を出します。残り2枚のエレメントは平面タイプでウーファーとなっています。
後継モデルの988、989や2805, 2905も同一の構造を用いており、ESL63において、設計思想が完成していたことを物語っています。
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