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スピーカーのバイワイヤリング接続とバイアンプ接続 [AV FAQ]

スピーカーとアンプの接続方法として、バイワイヤリング接続について説明します。また、アンプを複数台使用したバイアンプ接続についても後述します。

バイワイヤリング対応のスピーカーは、例えば2WAYスピーカーの場合、ウーファー用とツィーター用のスピーカー端子があり、それぞれ独立したスピーカーケーブルの接続が可能になっているものです。スピーカー端子が1組しかないスピーカーでは、バイワイヤリング接続は出来ません。

3WAY以上のスピーカーでは、ツィータ、ミッドレンジ(スコーカー)、ウーファーそれぞれにスピーカー端子が用意されていて、トライワイヤリング可能なもの、ツィータとミッドレンジが1セットになっていて、バイワイヤリング対応のものなど、いくつかバリエーションがありますが、ここでは、簡単のため、バイワイヤリング対応の2WAYスピーカーのみについて考えます。

通常は、ウーファー用端子、ツィータ用端子は、バスバー等と呼ばれる金属板(もしくは金属棒)で接続されているので、アンプとの接続はツィータ側のみ、もしくはウーファー側のみの1系統のスピーカー端子を使い、もう1系統のスピーカー端子には何も接続する必要がありません。

是非、こちらのエントリーも参照してください。個人的にはケーブル屋さんの言うなりになる前に、やるべきことがあると考えています。 スピーカーの通常接続とバイワイヤリング接続の音の違い

下の図がバスバーを使用したシングルワイヤリングによる通常接続の例です。この図ではウーファー側にケーブルを接続していますが、ツィータ側に接続、+をツィータ側、-をウーファー側(または、その逆)などで微妙に音質が変わります。興味のある人は実験してみてください。

バイワイヤリングをせずに、この、バスバーを良質なジャンパー線に変更して音質を改善するというアプローチがあります。手っ取り早く実験するには、今使っているスピーカーケーブルの被服を長めに剥いて、スピーカーケーブルをバスバーの代わりに使う方法もあります。

バイワイヤリング接続をする場合、必ず、バスバーを取り外します。なくさないように、大切に保存しておきましょう。

片チャンネルあたり、2本のスピーカーケーブルを使用した場合の接続方法を紹介しましょう。このとき、2本のスピーカーケーブルは音の統一性を図る為、同一のものを使うことをお勧めします。それぞれの帯域に適したスピーカーケーブルを選択するという考え方もありますが、音色の統一が困難になり、悪影響のでる可能性もあります。

2組のスピーカーケーブルを、アンプのスピーカー端子に接続します。ケーブルの端末処理は自由ですが、端子からはみ出た導線がショートの原因にならないように注意してください。

アンプについては、特にバイワイヤリング対応のために必要な項目は有りません。太目のスピーカーケーブルを使った場合、端子に入りきらないことがあるかもしれません。そういう場合は、バナナプラグやYラグで綺麗に端末処理をしてください。端子からはみ出たケーブルが原因で機器の故障や火災が発生する危険性があります。

スピーカーケーブルのYラグ処理についての説明はこちら

バイワイヤリング接続図

1本のスピーカーケーブルの中に4本の導線が入っているスタガット線やKIMBER CABLEのように複数の導線を持つスピーカーケーブルの場合、1本のケーブルでバイワイヤリング接続が出来ます。とにかく、アンプ側からツィータ用、ウーファー用のケーブルが分かれているのが重要です。また、最近では、バイワイヤリング接続用に用意された端末処理済の完成品のスピーカーケーブルも用意されていますから、そういったものを使用しても良いでしょう。

バイワイヤリング接続図その2

スタガット線を使う場合、バイワイヤリングで使用するときは、アンプ側の芯線を、対角線上のケーブルを撚り合わせて、スピーカー側の芯線は、ツィータ側、ウーファー側別々に接続します。

下記は、実際に、4芯のスタガット線を使って製作したバイワイヤリング接続用のスピーカーケーブルです。バナナプラグ側がアンプ接続用で、スペードラグ側がスピーカーに接続用です。昔、評価が高く、ステレオ誌のレファレンスケーブルとしても使用されていた日立のLC-OFCのケーブルです。再評価したところ、なかなか良好でした。

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日本のモガミ電線のプロ用スピーカーケーブルです。12AWG(およそ、2.5平方mm2)と、充分な太さの導体が4本あるので、バイワイヤリング接続用に最適なケーブルの一つ。このスピーカーケーブルは使ったことはないのですが、モガミ電線は高品質な銅線を使い、癖のない音質が特徴です。 
 
 
 
 
 
 
 
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バイワイヤリング対応のスピーカーは、パワーアンプを増設することによって、より音質向上効果の大きなバイアンプ駆動に拡張することもできます。

バイアンプ接続図

バイアンプ接続は、ツィータとウーファーを、それぞれ別のアンプで駆動します。
マルチアンプ駆動が、チャンネルデバイダーを使用し、スピーカーのネットワークをパスするのに対し、バイアンプ接続はチャンネルデバイダーを使用せず、スピーカーのネットワークを使用するため、チャレンジの敷居は低くなります。

とはいえ、何らかの方法で、2台のアンプのボリューム位置をそろえる必要があるのが、最大の難所でしょう。

上記の例では、上のアンプのPRE OUT出力から下のアンプに音声信号を入力する事により、2台4チャンネル分のアンプを用意しましたが、2台のアンプのゲインが一致しないと、ツィータとウーファーの音量が揃いません。

一番一般的なものは、プリアンプを利用し、同一のパワーアンプを2台準備することでしょう。




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