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JORDAN WATTS MODULE / MODULAR UNIT [AUDIO]

ジョーダンワッツ社は1963年にGoodmansのエンジニアのEdward James Jordan氏と営業系のLeslie.Watts氏が独立して作った小さなスピーカーメーカーです。

MODULE もしくは MODULARと名づけられた、12cm口径のアルミ振動板のシングルコーンのスピーカーユニットが主力商品で、このユニットの単体発売と、このユニットを使用したシステムの販売をしていました。DIYも推奨しており、当時のカタログには、推奨キャビネットの図面と、自作を推奨する言葉が載っています。

モジュールユニットの初期型は、マグネットカバー部分が円柱形をしていたそうですが、これは生産量もすくなかったようで、すぐにフレーム部分も真四角に変更されます。これが、mk2と呼ばれるタイプです。

JORDAN WATTS MODULE mk2

これが、一般的に良く見られるMODULAR mk2です。

インピーダンスで、4オーム、8オーム、16オームの3種類。メタルコーンの色がゴールド、シルバー、ブラックの3種類と、多種の仕様がありました。(シルバー以外はスペシャルモデルかもしれない。)上にツィータを追加し、MODULARをミッドレンジユニットとしてつかったJupiter TLS(トランスミッションライン)では、樹脂状のものをメタルコーンの上に塗布して高域の特性をコントロールしています。

ゴムエッジに変更されたmk3の時代は、コーンの色はシルバー、インピーダンスも8オームに統一されたようです。

金属振動板というと、再生音に金属の固有音が乗る事を想像される方が多いと思いますが、実際には響きが制御されていて非常にナチュラルな再生音を奏でてくれます。確かに、一部の弦楽器などの再生で、金属コーンの微妙なキャラクターがプラスにはたらいていると思われる事はありますが、逆にボーカル再生で、声に金属音が付帯するような事はありません。

高域も低域もそれほどレンジは広くありませんが、バランスよく、ナチュラルな再生音が楽しめます。コーンの形状や表面処理、フレーム内に吸音材を入れて、ユニット単体で背圧を制御。ベリリウムダンパーによる支持、など、数々のノウハウが活きているのでしょう。

とりたてて高能率ではありませんが、駆動するアンプは真空管アンプでもトランジスタアンプでも組み合わせ可能です。

Jordan氏はGoodmans以前にGECのスピーカー開発部門に在籍したことがありうます。当時、GECではすでに金属コーンのスピーカーの開発を行っていました。8吋口径のそれは、フルレンジと呼ぶには高域の帯域が狭く、CelestionのHF1300型ツィータのGEC仕様のモノと組み合わせて同軸として使うものでした。

JORDAN氏は、この開発に関わっていたようで、色づけはあるが活気ある音として、スピーカーの振動板としての金属素材の利用に興味を持ったようです。ただ、このメタルコーンというテーマは次の在籍先のGOODMANSでは実現できませんでした。おそらく彼はメタルコーンスピーカーの製品化のために、自社を立ち上げたのではないでしょうか?

JORDAN WATTSの製品で、このMODULARを使ったシステムは、壷のFLAGON、最小サイズのJUMBO、フラッグシップモデルのSTEREOLA DSP-100、タイル張りのQUBIC等が有名です。

5リットル程度の密閉から使用可能で、小型バスレフや、ユニットを2本使ったJUPITORやJUNO等の制作例もあります。複数ユニットを自在に組み合わせるのは、まさしく、モジュールの考え方。これは、Jordan氏がGoodmans在籍当時にAXIOM80を複数個組み合わせたシステムを開発していたのに、端を発するといわれています。

Jordan氏は後に独立し自分の会社で新型メタルコーンスピーカーのJXシリーズを立ち上げます。その後はWatts氏が会社を運営していましたが、数年前に引退したようで、Jordan Watts社は、その40年ほどの歴史の幕を閉じている。(Wattsは亡くなったそうです)

秋葉原の専門店にいけば、定番商品でいつでも手に入ると思っていたスピーカーが、何時の間にか、入手難になってしまうというのは、寂しい事ですが、仕方ないのでしょう。

なお、JXシリーズと聞き比べたMODULE UNITは、音の明瞭度、高域、低域のレンジ感では、JXに劣りますが、音色の暖かさ、音の柔らかさと中域の充実度では上回ります。どちらも、私のお気に入りのスピーカーユニットです。

50mmモジュールといわれる小型スピーカーの後期型です。


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