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陶器のスピーカー JORDAN WATTS FLAGON [AUDIO]

私がお気に入りのオーディオメーカーのひとつに英国のJORDAN WATTS(ジョーダン・ワッツ)社があります。メタルコーンのMODULARユニットをベースにいろいろなシステムを販売していた会社ですが、もっとも有名なのは陶器製のキャビネットを使ったフラゴンでしょう。Flagonとは酒瓶の意味。

http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/flagon.htm
詳しくは、私のWeb Pageに記載しているので、参考にしてください。

佐々木硝子のガラス球スピーカーや、INAXのオバQスピーカーも、オリジナリティを持つと同時に、広い意味でフラゴンへのオマージュを感じます。さして売れたスピーカーではないでしょうが、オーディオ界にいろいろな意味で大きな影響を与えたのでしょう。私も陶芸教室に通って、技術を身につけて… 等と考えることもあります。

雑誌かなにかで、備前の球形キャビに入れたスピーカーを見たことがあります。陶器部分は著名な作家の作らしく、フラゴンの当時の販売価格とは比較にならないほど、かなり高価なものでした。それなのに、ユニットはFOSTEXの安物を使っていて唖然とした記憶があります。FOSTEXのユニットが駄目というわけではないですが、やはり、数千円の価格なりの音しか出ません。とても、ウン十万円のシステム価格に応じた音質は得られないでしょう。(陶器としての価値までは調べませんでした。オーディオ機器としての価値と等価ではないですし、私の好きな種類の焼き物でもなかったので)

一方、FLAGONに使用されたMODULARはフルレンジ一発で30000円以上した高級品です。値段ですべてが決まるなどと、幼稚なことをいうわけではなく、MODULEはつくりの良いスピーカーユニットですから、きちんと作られた高級品と安物の間には、決して超えられない差が有るのは事実です。

JORDAN WATTS FLAGON

P.S.
最近、ネットなどでもっと安い数種類の陶器のスピーカーを見かけます。納期2ヶ月が多いですね。本格的な登り窯で焼くと、窯に火を入れるのは、年に1~2回。したがって、たったの2ヶ月で作れる陶器は、電気窯で焼いた大量生産品の安物ということになります。(それにしても、その程度の在庫リスクさえ負わないとは、楽な商売です。

P.S.2
フラゴンは、面白い音のするスピーカーで、お勧めですが、オークション等で20万円以上の値段(当時の売価の3倍程度?)で落札されているのを見ると、さすがにそれはどうかなぁ?と、思います。メインシステムにそれなりのコストをかけて、ちゃんと使いこなせている人ならば、洒落たサブシステムに投資しても良いと思いますが、そうでなければ、もっとほかのところに、先にお金をかけたほうが幸せになれると思います。


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